女性名詞の曲用(変化)

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ギリシャ語の女性名詞の曲用(変化)パターンをまとめました。

女性名詞の一人称単数主格の語尾は -α, -η, -ος, -ού などがありますが、特に -α で終わる単語が数多くあります。

女性名詞の曲用(変化)パターン一覧

女性名詞の曲用(変化)パターンの一覧表です。

まず「一人称単数主格」の語尾(-α や -η)で分類、次に「一人称単数主格一人称複数主格」の語尾のセット(-α, -ες や -η, -ες)で分類していますが、-α, -ες の組み合わせの場合は、一人称複数属格の語尾にアクセントがあるかどうかでさらに細かく分かれます。

とてもややこしいですが、女性名詞の多くは以下の表のいちばん上の「-α, -ες, -ών」のセットに該当しますので、まずはこの曲用パターンを覚えると良いかと思います。

語尾 単数 複数
-α, -ες, -ών 主格 -ες
属格 -ας -ών
対格 -ες
呼格
-α, -ες, -ων 主格 -ες
属格 -ας -ων
対格 -ες
呼格
-ά, -αδες 主格 -άδες
属格 -άς -άδων
対格 -άδες
呼格
-η, -ες 主格 -ες
属格 -ης -ών
対格 -ες
呼格
-η, -εις 主格 -εις
属格 -ης
-εως
-εων
対格 -εις
呼格
-ος -ος, -οι 主格 -ος -οι
属格 -ου -ων
対格 -ο -ους
呼格 -οι
-ού --ού, -ούδες 主格 -ού -ούδες
属格 -ούς -ούδων
対格 -ού -ούδες
呼格

-α, -ες, -ών

属格複数」のアクセント位置が最後の音節になります。

φορά(時間・フォラ)(ultima)
単数 複数
主格 φορά フォラ φορές フォレス
属格 φοράς フォラス φορών フォロン
対格 φορά フォラ φορές フォレス
呼格
ώρα(…時、オラ)(penult)
単数 複数
主格 ώρα オラ ώρες オレス
属格 ώρας オラス ωρών オロン
対格 ώρα オラ ώρες オレス
呼格
βασίλισσα(女王・ヴァシリーサ)(antepenult)
単数 複数
主格 βασίλισσα ヴァシリーサ βασίλισσες ヴァシリーセス
属格 βασίλισσας ヴァシリーサス βασιλισσών ヴァシリーソン
対格 βασίλισσα ヴァシリーサ βασίλισσες ヴァシリーセス
呼格

-α, -ες, -ων

属格複数」のアクセント位置が最後から二番目の音節になります。

]

θεία(おば・シア)(penult)
単数 複数
主格 θεία シア θείες シエス
属格 θείας シアス θείων シオン
対格 θεία シア θείες シエス
呼格
ανθοπώλιδα(花屋・アンソポリダ)
単数 複数
主格 ανθοπώλιδα アンソポリダ ανθοπώλιδες アンソポリデス
属格 ανθοπώλιδας アンソポリダス ανθοπωλίδων アンソポリドン
対格 ανθοπώλιδα アンソポリダ ανθοπώλιδες アンソポリデス
呼格

-ά, -αδες

この曲用パターンを持つ名詞はとても少ないです。μαμά(ママ)、γιαγιά(おばあちゃん)、προγιαγιά(ひいおばあちゃん)くらい。

μαμά(ママ・ママ)
単数 複数
主格 μαμά ママ μαμάδες ママデス
属格 μαμάς ママス μαμάδων ママドン
対格 μαμά ママ μαμάδες ママデス
呼格

-η, -ες

「属格複数」のアクセント位置が最後から二番目になります。

βροντή(雷・ヴロンティ)
単数 複数
主格 βροντή ヴロンティ βροντές ヴロンテス
属格 βροντής ヴロンティス βροντών ヴロントン
対格 βροντή ヴロンティ βροντές ヴロンテス
呼格
κόρη(娘・コリ)
単数 複数
主格 κόρη コリ κόρες コレス
属格 κόρης コリス κορών コロン
対格 κόρη コリ κόρες コレス
呼格

単語のアクセント位置が最後から三番目の音節(antepenult)

語尾のセットが -η, -ες で、かつアクセント位置が最後から三番目の音節にある単語は、属格複数の形を持ちません

ζάχαρη(砂糖・ザハリ)
単数 複数
主格 ζάχαρη ザハリ ζάχαρες ザハレス
属格 ζάχαρης ザハリス -
対格 ζάχαρη ザハリ ζάχαρες ザハレス
呼格
補足

ζάχαρη(砂糖・ザハリ)は、古代ギリシャ語では σάκχαρις という形でした。古代ギリシャ語で語尾が -ις だった単語は、現代ギリシャ語において「属格複数」の形を持たないので、代わりに単数形を使ったり、あるいは ζάχαρων という属格複数の形を用いたりします。ただし明確なルールがなく、ネイティブでないと判断が難しいところですので、基本的には別の単語を使うなどの対処をするのが良いとされています。

-η, -εις

アクセントの位置が「属格以外の複数」は最後から二番目の音節、「属格複数」は最後から三番目の音節になります。

φύση(自然・フィシ)
単数 複数
主格 φύση フィシ φύσεις フィシス
属格 φύσης
φύσεως
フィシス
フィセオス
φύσεων フィセオン
対格 φύση フィシ φύσεις フィシス
呼格
ερώτηση(質問・エロティシ)
単数 複数
主格 ερώτηση エロティシ ερωτήσεις エロティシス
属格 ερώτησης
ερωτήσεως
エロティシス
エロティセオス
ερωτήσεων エロティセオン
対格 ερώτηση エロティシ ερωτήσεις エロティシス
呼格

-ος

-ος, -οι

属格単数複数」と「対格複数」のアクセント位置が最後から二番目の音節になります。

άρκευθος(セイヨウネズ・アルケフソス)
単数 複数
主格 άρκευθος アルケフソス άρκευθοι アルケフシ
属格 αρκεύθου アルケフス αρκεύθων アルケフソン
対格 άρκευθο アルケフソ αρκεύθους アルケフスス
呼格 άρκευθε アルケフセ άρκευθοι アルケフシ

-ού

–ού, -ούδες

「全ての格の複数」でアクセント位置が最後から二番目の音節になります。

αλεπού(キツネ・アレプ)
単数 複数
主格 αλεπού アレプ αλεπούδες アレプデス
属格 αλεπούς アレプス αλεπούδων アレプドン
対格 αλεπού アレプ αλεπούδες アレプデス
呼格