月の名前(現代の月名・古代ギリシャ暦の月名)

ギリシャ語の月名をまとめました。現代のギリシャの月名に加え、みっつの古代ギリシャ暦の月名をあわせてご紹介します。

ギリシャ語学習にはもちろん、メールアドレスやアカウント名、様々なネーミングにもぜひご活用ください。カタカナ読み、英語(ラテン文字)表記の一覧と、古代ギリシャ暦の解説を載せています。

目次

現代のギリシャの月名一覧

はじめに、現代のギリシャで用いられている月名をご紹介します。英語のJanuary, February…と同じラテン語由来の名前です。

主格

まずはふつうの月名です。

1月Ιανουάριος イアヌアーリオスIanouarios
1月(別名)Γενάρης イェナーリスGenaris
2月Φεβρουάριος フェヴルアーリオスFevrouarios
2月(別名)Φλεβάρης フレヴァーリスFlevaris
3月Μάρτιος マールティオスMartios
3月(別名)Μάρτης マールティスMartis
4月Απρίλιος アプリーリオスAprilios
4月(別名)Απρίλης アプリーリスAprilis
5月Μάιος マーイオスMaios
5月(別名)Μάης マーイスMais
6月Ιούνιος イウニオスIounios
6月(別名)Ιούνης イウニスIounis
6月(別名)Θεριστής セリスティスTheristis
7月Ιούλιος イウリオスIoulios
7月(別名)Ιούλης イウリスIoulis
7月(別名)Αλωνάρης アロナーリスAlonaris
8月Αύγουστος アヴグストスAvgoustos
9月Σεπτέμβριος セプテンヴリオスSeptemvrios
9月(別名)Σεπτέμβρης セプテンヴリスSeptemvris
10月Οκτώβριος オクトーヴリオスOktovrios
10月(別名)Οκτώβρης オクトーヴリスOktovris
11月Νοέμβριος ノエンヴリオスNoemvrios
11月(別名)Νοέμβρης ノエンヴリスNoemvris
12月Δεκέμβριος デケンヴリオスDekemvrios
12月(別名)Δεκέμβρης デケンヴリスDekemvris
月の「別名」について

公的な文書から日常会話まで幅広く用いられているのは、上の一覧で「別名」がついていない正式な名前のほうです。新聞記事や政治的なスピーチなどでも用いられます。

ギリシャ語の月名のほとんどはラテン語を語源としますが、Θεριστής(6月の別名)とΑλωνάρης(7月の別名)だけは古代ギリシャ語の動詞からきています。

これらは古代ギリシャの農業に由来した名前で、6月が小麦を刈り取る月、7月が脱穀の月であることからこう呼ばれるようになりました。

  • θερίζωα | 刈る
  • αλωνίζω | 脱穀する

その他の月の別名は比較的新しいもので、6月と7月のもうひとつの別名も、これらに合わせた形で作られました。

属格(日付として表す場合)

月名を日にちや曜日などといっしょに「日付」として表す場合には、月名を属格という形にします。

  • 10月(の)20日
    20 Οκτωβρίου
    イーコシ オクトヴリーウ

上でまとめた「主格」は用いません。

  • 10月20日
    20 Οκτώβριος
    イーコシ オクトーヴリオス
1月Ιανουαρίου イアヌアリーウIanouariou
1月(別名)Γενάρη イェナーリGenari
2月Φεβρουαρίου フェヴルアリーウFevrouariou
2月(別名)Φλεβάρη フレヴァーリFlevari
3月Μαρτίου マルティーウMartiou
3月(別名)Μάρτη マールティMarti
4月Απριλίου アプリリーウApriliou
4月(別名)Απρίλη アプリーリAprili
5月Μαΐου マイーウMaiou
5月(別名)Μάη マーイMai
6月Ιουνίου イウニーウIouniou
6月(別名)Ιούνη イウーニIouni
6月(別名)Θεριστή セリスティTheristi
7月Ιουλίου イウーリーウIouliou
7月(別名)Ιούλη イウーリIouli
7月(別名)Αλωνάρη アロナーリAlonari
8月Αυγούστου アヴグーストゥAvgoustou
9月Σεπτεμβρίου セプテンヴリーウSeptemvriou
9月(別名)Σεπτέμβρη セプテンヴリSeptemvri
10月Οκτωβρίου オクトヴリーウOktovriou
10月(別名)Οκτώβρη オクトーヴリOktovri
11月Νοεμβρίου ノエンヴリーウNoemvriou
11月(別名)Νοέμβρη ノエンヴリNoemvri
12月Δεκεμβρίου デケンヴリーウDekemvriou
12月(別名)Δεκέμβρη デケンヴリDekemvri

古代ギリシャ暦の月名一覧

次に、古代ギリシャで用いられていた月名をご紹介します (解説 – 古代ギリシャ暦)。

アッティカ暦

はじめに、古代ギリシャの代表的なポリス「アテナイ」で用いられていたアッティカ暦の月名です。

12月~1月Γαμηλιών ガメーリオーンGamelion
1月~2月Ανθεστηριών アンテステーリオーンAnthesterion
2月~3月Ελαφηβολιών エラペーボリオーンElaphebolion
3月~4月Μουνιχιών ムニキオーンMounichion
4月~5月Θαργηλιών タルゲーリオーンThargelion
5月~6月Σκιροφοριών スキロポリオーンSkirophorion
6月~7月Εκατομβαιών ヘカトンバイオーンHekatombaion
7月~8月Μεταγειτνιών メタゲイトニオーンMetageitnion
8月~9月Βοηδρομιών ボエードロミオーンBoedromion
9月~10月Πυανεψιών ピュアネプシオーンPyanepsion
10月~11月Μαιμακτηριών マイマクテーリオーンMaimakterion
11月~12月Ποσειδεών ポセイデオーンPoseideon

デルポイ暦

次に、聖域「デルポイ」で用いられていたデルポイ暦の月名をご紹介します。

古代ギリシャではデルポイが世界の中心である、と考えられており、予言の神アポロンを祀った神殿でくだされる「デルポイの神託」はギリシャ全土の人々に尊ばれていました。

12月~1月Αμάλιος アマリオスAmalios
1月~2月Βύσιος ビュシオスBysios
2月~3月Θεοξένιος テオクセニオスTheoxenios
3月~4月Ενδυσποιτρόπιος エンデュスポイトロピオスEndyspoitropios
4月~5月Ηράκλειος ヘーラクレイオスHeracleios
5月~6月Ιλαίος イライオスIlaios
6月~7月Απελλαίος アペッライオスApellaios
7月~8月Βουκάτιος ブカティオスBucatios
8月~9月Βοαθόος ボアトースBoathoos
9月~10月Ηραίος ヘライオスHeraios
10月~11月Δαδαφόριος ダダポリオスDadaphorios
11月~12月Ποιτρόπιος ポイトロピオスPoitropios

アンティキティラ島の機械に刻まれた暦の月名

最後に、古代ギリシャのオーパーツとも言われるアンティキティラ島の機械に刻まれた暦の月名をご紹介します。

古代ギリシャの主要なポリス「コリントス」の暦の月名と一致するものですが、この機械を誰がどう作ったかについてはいまだ研究が続けられています。

12月~1月Αρτεμίσιος アルテミシオスArtemisios
1月~2月Ψυδρεύς プスュドゥレウスPsydreus
2月~3月Γαμείλιος ガメイリオスGameilios
3月~4月Αγριάνειος アグリアネイオスAgrianios
4月~5月Πάναμος パナモスPanamos
5月~6月Απελλαίος アペッライオスApellaios
6月~7月Φοινικαίος ポイニカイオスPhoinikaios
7月~8月Κράνειος クラネイオスKraneios
8月~9月Λανοτρόπιος ラノトロピオスLanotropios
9月~10月Μαχανεύς マカネウスMachaneus
10月~11月Δωδεκατεύς ドデカテウスDodekateus
11月~12月Εύκλειος エウクレイオスEukleios

解説 – 古代ギリシャ暦

古代ギリシャ暦の月名

古代ギリシャでは都市国家(ポリス)や地域によって別々の暦が用いられていました。

月名は暦によって異なりますが、その地域にゆかりのあるギリシャ神話の神々の名前や、その神々のための祭祀に由来した名前が多く見られます。

  • 神の名前に由来
    • Ποσειδεών | ポセイドンの月
    • Αρτεμίσιος | アルテミスの月
  • 祭祀の名前に由来
    • Ανθεστηριών | 花祭りの月(ディオニュソスの祭祀の名前)
  • 祭祀に関連した事柄に由来
    • Εκατομβαιών | 100頭の牛の月(アポロンの祭祀で牛をたくさんん捧げることから)

古代ギリシャ暦の暦法

古代ギリシャ暦の「1年」は、現在の暦より短い354日間です。

そのため、何年か経つと、暦と実際の季節とにズレが生じてきます。そこで数年にいちど、最後の月のうしろに「閏月」を足してその年を384日間とする、といった補正をしていました。

 現在古代
グレゴリオ暦都市国家によって異なる
種類太陽暦太陰太陽暦
年の日数365日~366日354日~384日
月の日数28~31日29~30日
補正4年ごとに閏日*を足す
*400年間に97回
数年ごとに閏月**を足す
**19年間に7回

現在の暦とのズレ

上にまとめた通り、古代ギリシャの暦と現在の暦にはズレがありますので、月日をぴったり照らし合わせることはできません。

例えば、現在の「1月1日」を、上でご紹介したアッティカ暦に対応させてみます。

  • 現在のある年の「1月1日」がアッティカ暦の「ガメーリオーン月の1日」に対応するとします。またこの年は、年末に閏月が足されているものとします。
  • 閏月のある年は365日より長くなりますので、翌年の「1月1日」は、前年の閏月「ポセイデオーン・ベータ月の12日」になります。そしてこの年は閏月なしです。
  • 翌年の「1月1日」は「ポセイデオーン月の23日」になります。

このように、現在の月日に対応させようとしても年々ズレていきます。ただ、閏月での補正があるので一定の範囲内にはおさまりますので、このページに掲載した月名の一覧にはその対応月の範囲を書いています。

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