ラテン文字(ローマ字)表記とカナ表記

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当サイトにおける、ギリシャ語のラテン文字(ローマ字)およびカナ表記に関する方針についてまとめました。

目次

ラテン文字(ローマ字)表記

ラテン文字(ローマ字)の表記については、標準的な「Hellenic Organization for Standardization(通称ELOT)」という方式に概ね従っています。

具体的な方式については、以下に記載されています。

この方式は音韻的な転写を目的としており、子音の音素はほぼ正確に再現されますが、二文字で構成される母音などで、実際の発音とは異なる表記になる場合があります(例えば、「αι」が「e」ではなく「ai」と表記される)。

一点、ELOTの指針に逆らい、語頭の「ντ」を「d」と表記しています。これは、語頭の「μπ」が「b」と表記されることに合わせるためです。

また、ラテン文字上でのアクセント(ストレス)符号は省略しています。例えば、「έ」は「é」ではなく「e」と表記しています。

このような表記方法を採用した理由は、ページのアクセス状況やお問い合わせ内容から、ギリシャ語学習だけでなく、ネーミングなどの用途にも広く利用されることが多いことが見受けられるためです。より使いやすいと思われるアクセント符号のない表記を採用しました。

カナ表記

できるだけ実際の音に近い表記を示すよう心がけつつ、以下のような基準を設けています。

  • θ(th ,無声音):原則として「サ行」で表記しますが、[s]の音が隣接する場合などに「タ行」を併記することもあります。
  • δ(th, 有声音):原則としてダ行で表記しますが、まれにザ行を採用します。
  • β(v, ヴァ行):「バ行」ではなく「ヴァ行」で表記します。
  • γι, γε(ʝ, 強いヤ行):単語によっては「ギ・ゲ」と表記することもありますが、「イ・イェ」と表記する場合もあります。
  • 語中のμπ, ντ:原則として鼻音の「ン」を入れて表記します。
  • ストレスの置かれた母音:現代ギリシャ語では長母音化しませんが、わずかに強く、長く発音されます。単語によっては長音「ー」を使います。併記することもあります。

音声読み上げツールの利用

発音の目安を示すため、一部のページでResponsiveVoiceという音声読み上げツール(WordPressのプラグイン版)を使用しています。

このツールは非常に便利ですが、場合によっては全く異なる音声になってしまうこともあります。例えば、間投詞としてのεが「エ」ではなく、「エプシロン」と読み上げられてしまうなど。

また、時折、読み上げの言語が英語に変わってしまったりなど、正常に動作しないことがあります。この場合、一旦ブラウザを終了させると正常に戻ることが多いです。

著:山口 大介, イラスト:北島 志織
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