ταύρος

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ταύρος(タヴロス)は「(未去勢の)雄牛、牡牛、おうし座、牡牛座」という意味の男性名詞です。先頭大文字で星座名を表します。

目次

ταύρος(タヴロス)- 語源・由来

雌牛・乳牛の旦那さんになる(未去勢の)オスの牛。英語のbullに相当します。

  • 印欧祖語:牡牛・雄牛
    • 古代ギリシャ語:ταῦρος|牡牛・雄牛
      • ギリシャ語:ταύρος|牡牛・雄牛
        • Ταύρος|おうし座
    • ラテン語:taurus|牡牛・雄牛
    • 英語:Taurus|おうし座

牛全般やメスの牛(cow)のαγελάδα(アゲラーダ)、去勢した雄牛(ox)のβόδι(ヴォーディ)…などなど、英語と同じくギリシャ語にも「牛」を表す単語がたくさんあります。

おうし座

星座の「おうし座」を表す場合、固有名詞なので先頭大文字でΤαύροςです。

主神「ゼウス」が変身した白い雄牛の姿に由来。神話では、ゼウスが動物に姿を変えて美しい女性に近づいた、というエピソードが複数語られています。

ニンフの「エウロペ」に恋をして白い牛になったのがおうし座、スパルタ王「レダ」を誘惑するために白鳥になったのがはくちょう座の物語です。

おうし座のα星アルデバラン

おうし座のα星「アルデバラン」の語源は、アラビア語の「従者、信奉者」。

アルデバランが、プレアデス星団(明るい星々の集まり)に付き従うように昇る様子に由来します。

  • アラビア語:دَبَرَان|従者、信奉者
    • الدبران|アルデバラン
    • 古代ギリシャ語・ギリシャ語:Αλντεμπαράν|アルデバラン(あまり用いない)
    • 英語:Aldebaran|アルデバラン

でも、ギリシャではアルデバランという呼称はあまり使われていなくて、古くは「牡牛の南の目(the southern eye of the Taurus)」、現在はランバディアスと呼ばれています。

これはギリシャ語でトーチやロウソクを意味する「ランパス」からきていて、アルデバランがオレンジ色に輝く星であることからついた名前です。

  • νότιος + οφθαλμός|南の + 目
    • ότιος οφθαλμός του Ταύρου|牡牛の南の目(アルデバランの古い呼び方)
  • 古代ギリシャ語:λαμπάς|トーチ、ロウソク
    • ギリシャ語:Λαμπαδίας|アルデバランの現在の呼び名
    • ラテン語:lampas|明かり、ランタン、トーチ
    • 英語:lamp|ランプ

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主な意味

  1. 未去勢の雄牛、牡牛
  2. おうし座、牡牛座(星座名)
  3. おうし座、牡牛座、金牛宮(黄道十二宮)

読み方

  • タヴロス|ταύρος

ラテン文字(ローマ字)表記

  • tavros

英語訳

  1. bull
  2. Taurus
  3. Taurus
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