ίο

ίοは「スミレ、菫」という意味の中性名詞です。スミレ(属)の花を表します。ίονと綴ることも。日常会話ではあまり用いられない単語です。

ίο - 語源・由来・派生

古代ギリシャ語から

古代ギリシャ語のἴονスミレを継承した単語です。

スミレの花、またはパンジーなどを含む「スミレ属」全般の花を表します。古代風にίονということもあります。

  • 古代ギリシャ語(初期)ϝίονスミレ
    • 古代ギリシャ語ἴονスミレ
      • ギリシャ語ίο (ίον)スミレ

花ではなく、属名としての「スミレ属」はΊονです。これは名前なのでΊοとは言いません。

ウィオンとウィオラ

スミレは英語でvioletで、スミレ属の学名はViolaです。学名というのは世界共通の名称のことで、必ずラテン語が使われます。

  • ラテン語violaスミレ
    • 英語(ラテン語)Violaスミレ属(学名)
    • 英語violetスミレ

このラテン語のviolaと古代ギリシャ語のἴονは、おそらく同じ単語から派生したものと推測されています。

  • 不明スミレ?
    • 古代ギリシャ語(初期)ϝίονスミレ
      • 古代ギリシャ語ἴονスミレ
    • ラテン語violaスミレ

ἴονにはもともと、語頭にϝの字がついていました。ギリシャ・ローマの頃には消滅してしまった文字で、ディガンマといいます。

このϝと、ラテン語のvの発音はどちらも[w]です。したがってϝίονの発音はウィオン、violaはウィオラとなります。確かにとてもよく似ていますよね。

外来語のスミレ

なお、現代ギリシャ語には「スミレ」を表す外来語(借用語)もあって、ふつうはそちらを用います。ίοίονを日常で使うことはあまりないです。

  • イタリア語violettaスミレ
  • トルコ語menekşeスミレ
    • ギリシャ語μενεξέςスミレ

ίο - 名詞(中性名詞)

主な意味

  1. スミレ、菫

読み方

イーオ

ラテン文字(ローマ字)表記

io

英語訳

  1. violet

語形変化

単数複数
主格ίοία
属格ίουίων
対格ίοία
呼格ίοία

ίο - 関連項目